HDDが壊れた?HDDが故障しているかを診断する方法とは?

長くパソコンを使用していると、HDDも消耗や劣化するので、新たにパソコンを買い替えたり、HDDを交換したりする時がやってきますよね。その際、HDDの故障で廃棄する必要も出てくるでしょう。ここでは、HDDが故障しているかを診断する方法と共に、適切な破棄方法についてお届けします。

HDDの故障の症状と原因とは?

まずは、物理的衝撃です。HDDは繊細な部品で、プラッターと磁気ヘッドが少しの隙間しかないため、HDDやパソコンを落下した際に衝撃が加わると故障原因に繋がります。これが、HDDの物理故障です。HDDに傷が付いてしまうと、正常に回転しなくなり、磁気体が剥がれ落ちることもあります。磁気体の剥がれ落ちは、データ復旧困難になるので、このような状態にならないためにも、衝撃が加わったHDDには電源がいれてはいけません。入れないようにして下さい。

次は、周囲環境です。パソコンの使用環境もHDD故障に繋がります。たとえば、保証範囲超えの温度で使用することが挙げられます。高温状態の中での使用は、HDDが熱で歪むケースがあります。また、多湿の場所でのパソコン保管は、HDDの腐食にもなります。またタバコの煙やホコリなども、HDD磁気ヘッドを傷つけたり、HDD故障を引き起こしたりします。他にも、磁場の強い場所での使用は、動作異常を招いて故障する恐れがあります。

そして、HDDも消耗品なので、経年劣化も故障に繋がります。HDDの寿命は、約4〜5年といわれていますが、使用環境や頻度で平均より短い・長いことはあります。特に、使用期間が長いHDDはいつ故障しても問題無いので、データを定期的にバックアップしておきましょう。経年劣化は、HDDの作動振動で磁気ヘッドが徐々にプラッターを傷つけて生じる故障です。繰り返し傷ついた箇所を磁気ヘッドが通ることで、傷を深くしていきます。磁気体が完全に剥がれてしまうとデータ復旧は難しいので、HDDが不安定になってきたらプロに相談しましょう。

HDD故障前の症状とは?

操作の不具合・ファイル関係

まず、使用中のパソコンがフリーズして、ブルースクリーンやブラックスクリーンが表示される場合、HDDが故障している疑いがあります。パソコンがフリーズしたりクラッシュしたりする現象は、HDD故障がそろそろ来るサインなので、突然のHDD故障に備えて外付けHDDにバックアップを取っておきましょう。また、保存したファイルが消えたり、開けなかったり、HDD故障ではファイルが突然消えたり、開けなかったりすることがよくあります。保存されたファイルであっても、幾つかのファイルが開けない、ファイルが突然消えた、このような場合は故障を警戒しましょう。HDDの保存データ回復を行い、安全な場所へデータ転送するのがおすすめです。一部のファイルが破損、開けない、消える場合は、早く措置を行う必要があります。HDDの保存データ回復を行う、安全な場所に転送する、どちらかの方法で対処が必要です。さらに、フォルダやファイルのアクセスに時間がかかることも故障しょうじょうです。これはHDD故障の症状で、故障領域を繰り返し読み取る必要があるので、どうしても時間がかかるのです。

不良セクタの増加・異音

不良セクタが増える現象は、HDD故障の恐れがあります。不良セクタは、ディスクストレージユニット上のディスクセクタで、破損してしまうとセクタに保存された全情報が失われます。HDDに不良セクタが多い場合、データ読み込みに支障を大きくきたします。また、HDD故障の症状では異音が発生します。たとえば、HDDから「カタカタ」「カチカチ」などの異音がする場合は注意が必要です。また、HDDがクラッシュする場合もあるので、直ぐにバックアップ作成がおすすめです。HDDが正常に使用できる場合、「何も問題無い」と思うかも知れませんが、HDDの読み書きヘッドが故障した場合、プラッター表面に落下して傷付け、データ紛失してしまう可能性があります。

HDD故障前の症状まとめ

今説明したような症状が、使用中のパソコンで見られる際は、HDDが故障する手前であるといえます。なので、もし少しでも「パソコンがおかしい」と感じた際には、念のためにパソコンのバックアップを取っておきましょう。HDDが故障してからでは、データ復旧を完全に行えるとは限らないので、日頃から気にかけるようにいましょう。

HDD故障の確認方法とは?

取り外したHDDを別のパソコンに繋ぐ

パソコン本体の故障かHDD異常か判断するためには、別のパソコンに一度繋げてみて下さい。パソコン内蔵HDDの場合、パソコンからHDDを取り外して、別のパソコンへの設置が必要です。故障が疑われるHDDが別のパソコンで認識できた場合には、HDD故障ではなくパソコン本体の故障が考えられます。また、別のパソコンでも認識しない場合は、HDD故障の疑いがあるでしょう。

パソコンの「ディスクの管理」を見る

HDD故障の論理障害か物理障害かは、パソコンのディスクの管理画面でリサーチできます。Windowsの場合は、パソコンのコンピューターの管理画面にある、ディスクの管理を確認しましょう。正常であれば、HDD項目に正常と表示が出ています。しかし、問題があると不明と表示が出るか、項目が無い場合があります。不明になっていると、データ読み取り不可かHDDは検知されている状態なので、論理障害といえるでしょう。また、項目が作られていない場合は、HDD自体が検知されていないので、物理障害といえるでしょう。

HDDの寿命確認

HDDというのは、1万時間稼働すると寿命を迎えるといわれています。これは、毎日8時間のパソコン使用を3~4年続けた期間に該当します。仕事などで日常的に使用していると、これより短期間で寿命が来ることもあります。また、HDD寿命を調べるソフトもあり、フリーソフトもあるので目安として利用可能です。寿命を調べるソフトは、異常の有無、エラー数、HDD読み込み速度を知ることができます。異常やエラーがあった際には、バックアップを取る対策をしておきましょう。

ウイルスが原因であるか調べる

フリーのウイルスチェックソフトや、パソコンに標準搭載されているセキュリティソフトで確認可能です。Windowsの場合、元から搭載されているWindowsセキュリティでウイルススキャンの実行ができます。「ウイルスと脅威の防止」の項目内に「現在の脅威」があるのでクリックしてスキャンを行います。スキャンには3つの方法があり、主要範囲だけ調べるクイックスキャン、全て調べるフルスキャン、調べる場所を選択するカスタムスキャンがあります。

故障判断を業者依頼するメリットとは?

パソコン不調では、自分で修理、業者修理、新たにパソコンを購入する、この3つの解決策があります。しかし、パソコンは高額なので、一部の故障である場合は修理で済ませる方は多いです。しかし、パソコン修理というのは、機械に慣れている方でも失敗しますし、実際、難易度の高い作業です。HDDを自分で交換するといっても、工具を使用して分解しなければなりません。HDDの取り出しでは、固定部品を取り外すなど手順も多いです。普段、機械や工具に触れていて詳しい方でなければ、大体の方は修理することは至難の業といえるでしょう。また、HDDの交換作業は、誤った方法を行ってしまうとデータ消去消の危険性もあります。自分で交換することに少しでも不安ある方は、修理のプロに相談して故障原因を見てもらい、対処を行うことが安心・安全です。プロは、HDDの故障原因分析が確実です。パソコンというのは、不具合の原因が違う場合であっても、似たような故障症状が起こるケースがよくあります。修理のプロに依頼すれば、「HDDの故障原因は何だろう」「パソコンが不調だけどHDDの故障かな」と、色々悩むことはないです。専門的知識で的確にHDDの故障判断をしてもらえます。

不要HDDは破壊して処理するのがおおすめ!

データ消去が重要な理由

パソコン内のHDDには、画像データ、メールアドレス、パスワード、クレジットカード情報など、多くの個人情報が記録されています。また、法人向けパソコンの場合は、社員の個人情報をはじめ、顧客データや重要書類などの情報が保存されています。この大切なデータを適切消去しない状態で、パソコン破棄したり、HDD処理したりすると、個人情報漏洩を招く恐れがあります。特に、法人の場合は適切な方法でHDD破棄しなければ、様々なプライベート情報が流失して、最悪の場合、大規模な事件に発展してしまうことも危惧されます。なので、適切な手段でHDDデータを完全に消去して、データ復元や閲覧が一切できない状態にして破棄することがとても重要なのです。

HDD処理の専門業者は安心できる

HDD物理破壊というのは、パソコンやHDDなどの記憶媒体を処分するとき、記憶媒体を割ったり穴を開けたりして物理的に破壊することです。保存されたデータを読み出せなくするために行われます。企業で使用しているパソコンの記憶媒体には通常、機密情報や顧客の情報など、流出してはいけない情報が保存されているものです。そのため、処分する前には完全にデータを消去しなければならず、記憶媒体を物理的に破壊してしまうという方法がよく用いられています。HDDの物理的破壊は、内部データを完全に読み込めない状態にする最も有効な手段です。ただし、この方法は意外に難しく、ハンマーなどで叩いてもディスク読み込みができる場合が高いです。また、HDDを叩いた衝撃で破片が飛び散る可能性があり、素人が行うとのリスクも生じてきます。なので、物理的方法で確実にHDDを破壊するには、HDD破壊のプロに依頼するのがおすすめです。プロに依頼すると、破壊作業完了後にデータ消去証明書を発行しているので安心です。

まとめ

HDDが故障して破棄を考えている場合、破棄する際のデータ消去で、ごみ箱内のデータを消す、パソコンを初期化するなど、行っている方は多いと思います。しかし、データを消去して、二度と読み取れない状態にしなければ、個人情報などの流失リスクが残りまあます。特に、企業で使用していた場合、顧客データが大量漏洩する恐れもあり、社会的問題に発展する恐れもあります。HDDを破棄する際には、HDD処理の専門業者への依頼し、確実にデータ消去を行いましょう。

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