パソコンを処分する前にすべきことは?処分方法は?
パソコンを処分する前にすべきことは?処分方法は?

皆さんはパソコンを処分したことがありますか。処分したことがある人はどうやって捨てましたか?パソコンには様々な情報が入っているので、そのまま捨てたら情報漏洩してしまうことも・・・。今回はパソコンを処分するときにしなければならないことと、処分の方法についてご紹介いたします。

パソコンを何もしないで捨てたらどうなるのか

パソコンを何もしないで捨てると、どうなるのでしょうか。パソコンは氏名・住所・電話番号やクレジットカード情報、パスワードなど様々な情報が労録されています。何もしないでパソコンを捨ててしまうと、ほかの人にその大切な情報たちが見られてしまう可能性があります。

クレジットカードや金融機関の情報が流出すると、悪用されてしまう恐れがあります。特にクレジットカードや金融機関のパスワードが残っていると、他の人によって、使われてしまい、大きな損害を受けるリスクが高くなります。

パソコンに残されているのは自分のデータだけではないはずです。年賀状を自宅で印刷している人は特にほかの人の住所録などがあると思います。それが流出してしまえば、友人などにも被害があるかもしれません。パソコンを何もせず処分してしまうと、他人に迷惑をかけてしまう可能性もあるので、処分するときは気をつけなければなりません。

また、パソコンはゴミとして捨てると法令違反になってしまう可能性があります。不法投棄はもちろんだめですが、普通にごみとして捨てることもできません。昔は粗大ゴミとして捨てることができていましたが、今は違うので、気をつける必要があります。

パソコンを処分する前にすべきこと

では、パソコンを処分する前に何をしなければならないのでしょうか。それは、データの消去と大事なデータは新しいパソコンやUSB等に移し、バックアップを取ることです。

データの消去

パソコンを処分する前に必ずデータを消しましょう。データの消去は初期化だけではできません。初期化はデータの復元が簡単にできてしまいます。確実にデータを消せば、情報漏洩の心配はありません。

データの移行・バックアップ

データを消す前に、大事なデータは別のところに移動させておきましょう。データを消してしまってからでは、データを移行させることはできません。データを移動させておけば、新しいパソコンでもすぐに同じデータを使うことができ、スムーズです。また移行と同時にメモリーカードやハードディスクなどを使用し、バックアップも一緒に行うといいでしょう。

パソコンデータの消去方法

パソコンのデータを確実に消さなければ、情報漏洩の危険があります。パソコンの記憶装置には円盤状のHDDと半導体メモリのSSDがあります。パソコンの中にはHDDとSSDの両方、もしくはどちらかが内蔵されていて、そこにアドレス帳などの個人情報、写真や動画、文書ファイルだけでなく、クレジットカード情報やインターネットサービスのIDとパスワートなどの様々なデータが記録されています。データの消去の仕方はHDDとSSDで異なるので、別々に紹介します。

HDDのデータ消去方法

・データ消去ソフトを使う

データを確実に消去するのには、データ消去専用ソフトを使う方法をおすすめします。データ消去ソフトを使えばHDDの全領域にダミーのデータを何度も上書きし、元のデータを復元できない状態にします。

データ消去ソフトには無料のものと有料のものとどちらもあります。それぞれ上書き方法やスピードが異なったりします。無料のソフトだからといって、データが消えないわけではなく、処理スピードが遅いなどの違いがあるだけです。最近のパソコンには元々データ消去ソフトがインストールされていたり、付属品としてついていたりする場合もあります。取り扱い説明書やパソコンメーカーのサイトを見れば、簡単にデータを消去することができます。まずは、それを試してみてください。ただしこの方法はパソコンが壊れて、起動しないときは使えない方法です。

・強磁気を使用する

HDDは磁気によってデータを書き込んでいるので、強力な磁場内に置くことで、データを強制的に消去することができます。ただし磁気は特殊な機器を必要とするため、機器を保有している業者に頼まなければなりません。業者によっては磁気破壊と物理的破壊を併用している場合もあります

・HDDを物理的に壊す

パソコンからHDDを取り出し、物理的破壊する方法もあります。物理的破壊をすることで、ハードディスクそのものを壊すことができ、データの読み取りそのものをできなくするのです。データ消去の業者が持っているHDD破壊機でHDDを壊す方法がおすすめです。個人でハンマーやドリルなので、壊すこともできますが、中途半端だと、そこから、データが復元できる可能性があり、飛び散った破片や割れた破片、部品などで怪我をする可能性もあるからあまりおすすめできません。パソコンが起動できないときなどには有効なデータ消去の方法です。

SSDのデータ消去方法

・SSD内のデータを暗号化する

SSDはHDDのようにデータ消去ソフトを使うことができません。そのためSSDではドライブ全体を暗号化して、他人にはわからないようにする方法をとります。WindowsやMacに搭載されている暗号化ツールを使用してドライブを暗号化した後に、SSDを初期化します。心配な人は初期化した後、また暗号化を行うとより、安心です。

・SSDを物理的に破壊する

SSDにはデータを記録する複数のフラッシュメモリがあって、すべてを壊さないと部分的にデータを復元できる可能性があります。完全に破壊するためにデータ消去業者に依頼し、業者の特別な機会で壊してもらうのが安心です。

パソコンはどうやって処分する?

ノートパソコン、デスクトップパソコン、デスクトップパソコンのモニターは平成15年から資源有効利用促進法により、メーカーの自主回収もしくはリサイクルが義務づけられました。

この法によってパソコンはゴミとして捨てることができなくなりました。パソコンを捨てたい時は、メーカーに回収を依頼する、事業者に引き取ってもらわなければなりません。

プリンターやキーボード、マウス、HDDなどの周辺機器は自治体の不燃ゴミや粗大ゴミは回数できることが多いので、パソコンを処分する際は自治体のサイトなどを確認してください。

パソコンはメーカーに引き取ってもらう以外にも処分方法があります。パソコンの処分方法6つをご紹介いたします。

①自治体での回収に出す

自治体によっては、ノートパソコンや携帯電話、プリンターなどに小型家家電を無料で回収してくれるBOXを設置しています。近年、設置している自治体が増えてきています。

中にはデータ消去サービスまで行っているところもあるので、とても便利です。回収BOXの有無、回収品目は自治体で異なるので、ホームページでの確認が必要です。

データ消去を行っている自治体であっても、念のためデータを消去してからBOXに投函した方がいいです。改修前に盗難に遭う可能性もあるからです。

②パソコンメーカーに回収してもらう

資源有効利用促進法ができたので、メーカーはパソコンの回収が義務になりました。パソコンにPCリサイクルマークがついている場合はメーカーが無償で、付属品ごと回収してくれます。PCリサイクルマークがついていないパソコンは有償になります。有償の場合は3000~5000円くらいでパソコンを引き取ってくれます。

メーカーではデータ消去は行っていないところが多いです。しかし、部品をリサイクルする際にハードディスクは粉々に粉砕する場合が多いので、個人情報の流出はほぼないようです。念のため、回収前にハードディスクをどうするか、確認を取り、必要に応じてデータを自身で消去してください。

③不用品回収業者・無料回収業者へ依頼する

不用品回収の業者にお願いする方法もあります。様々なものを回収している業者もあればパソコンに特化した業者もあります。無料で回収・データ消去をしてくれるところもあります。

④下取りに出す

新しいパソコンを購入するのであれば、下取りに出すのもいいと思います。最近はお店に行かなくても郵送で下取りすることも可能です。どんなパソコンでも下取りできますなどのキャンペーンを行っているところもあるので、古いパソコンも下取りに出せるところもあるようです。送料もお店負担のところがあるので、古いパソコンでもお得に新しいパソコンが買うことができるようです。お店によって、対象機種などもありますから、下取りに出したいお店に問い合わせてみてください。

また下取りと資源有効利用促進法により回収は別物なので、PCリサイクルマークがついていなくても下取りを行っているところが多いようです。こちらもお店によって違う可能性があるので、要確認です。

⑤買い取りをお願いする

まだ新しい機種のパソコン、スペックや状態がいいパソコンであれば中古品のお店などに買い取ってもらうのがおすすめです。中古のパソコン業者などであればほとんどの場合、販売する前にデータの処理はきちんと行ってくれます。データの処理の有無について確認した方がいいですが、お店側がデータ消去をしてくれるなら、情報が漏れる心配もなく、安心です。ただお店によって、買い取り価格が違ったり、安くでしか買い取りしてもらえなかったりすることもあります。

⑥オークションやフリーマーケットで売る

中古品の買い取りでは安くしか買い取ってもらえないものもオークションやフリーマーケットアプリなどで販売すると高く売れる可能性があります。ただこの場合も自分でデータをきちんと消去しないと悪用されてしまう可能性があるので、注意が必要です。

まとめ

パソコンは正しく処理すれば、情報漏洩のリスクもなくなります。ずっと使い続けられたらいいですが、機械なのでいずれは捨てなければならない日が来るはずです。まだ捨てる可能性がない人も参考にしてみてください!

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