近年、ゲーミングパソコンなどが普及して、自作のパソコンを作る人が多くなりました。自作のパソコンだと部品だけ変えることも多々。パーツだけ捨てたいという方も多いと思います。パソコンはゴミに出すことはできないと知っている方は多いと思いますが、パソコンのパーツはどうか知っていますか?今回はパソコンパーツの廃棄の仕方について説明したいと思います。
1パソコンパーツの廃棄の仕方
CPU、メモリ、ハードディスクビデオカード、マザーボード、PCケース、Blu-ray・DVD・CDドライブ、電源、ケーブル、スピーカー、キーボード、マウスなどパソコンには様々な部品・パーツが存在します。これらのパーツはどのように廃棄すればいいのでしょうか。パソコンパーツの処分方法は4つあります。
1.1燃えないゴミ・粗大ゴミとして自治体に回収してもらう
パソコン本体まるごとは家庭用のゴミとして捨てることはできませんが、実は分解したパソコンパーツなら家庭用のゴミとして捨てることもできます。ちなみにパーツがないパソコン本体も家庭用ゴミとして捨てることができます。
大体の自治体では30センチ未満のものは無料で燃えないゴミとして、30センチ以上のものは有料で粗大ゴミとして出すことができるようです。自治体によって細かな規定などは変わってくるので、ご自身の自治体のルールを確認してください。30センチ以内でも粗大ゴミになる自治体もあるようです。
また一部の自治体では、小型家電回収BOXやパソコンパーツなどの金属を無料で回収する窓口なども設置されており、そちらに捨てることもできます。ご自身の自治体に回収BOXや窓口があれば、利用してみてください。
ただし、ノートパソコンのバッテリーだけは家庭用のゴミとして、自治体に出す故知ができません。では、バッテリーはどうするのかというと、全国の家電量販店約28,000カ所に「充電式電池リサイクルBOX」が設置されているのですが、そこに入れると無料で捨てられます。それぞれのパソコンメーカーでバッテリーをどうすればいいか提言していますから、自分のメーカーはどうすればいいと謳っているか調べてから、捨てるといいと思います。
自治体ではどんなパーツでも古い・新しいに関わらず捨てることができますが、データ消去は基本、行われてないので、データ消去が必要なHDDなどのパーツを捨てたいときは注意が必要です。
1.2フリマアプリなどで売る
まだ使えるパーツや最新のパーツ、価値のあるパーツであれば、フリマアプリやオークションで売ることもできると思います。ただし必ず売れるとは限りませんし、売れるまでに時間がかかるかもしれません。ですから、すぐに処分したい人には向いていません。
しかし、思っているよりも高く売れる場合や、パソコンショップなどでの買い取りよりも、高額になる場合があります。高く売れるとうれしいですよね!また、フリマアプリなどで売れて、発送するときは、パソコンパーツは繊細なため、梱包はプチプチなどの緩衝材を使い、しっかり梱包する必要があります。
1.3パソコンショップでの買い取り・下取り
まだ使えるパーツやまだ新しいパーツ、価値のあるパーツなどであれば中古のパソコンショップなどで買い取ってもらえたり、パーツ購入時に下取りしてもらえたりします。
次々と新しいパーツが販売されているので、時間が経てば経つほど、価格は下がっていきます。新しいパーツを購入し、現在のパーツがあるとき、まだ使うかもと置いておく人も多いですが、すぐに売った方がいいと思います。時間が経つと値段がつかなくなる可能性もあります。フリマアプリやオークションより高値を期待することはできませんが、思っていたよりも高く売れることもあります。
パソコンに詳しくない方は自分のパーツが売れるかどうかわからないと思うので、1度お店に買い取りできるか聞いてみてください。買い取りできないとわかってから、家庭用のゴミに出すのでも遅くはないと思います。
パソコンショップでの買い取り時の注意点は3つあります。
買い取り対象でないものもある
お店によって違いますが買い取りができないものもあります。もちろん壊れているものはできません。比較的新しくても売れないパーツなどもありますから、注意が必要です。
ハードディスク・メモリ・CPU・マザーボード・ビデオカードなどは買い取りを行っているところが多いです。しかし、ドライブ・電源・マウス・キーボード・スピーカー・ケース・バッテリー・ケーブルなどはほとんど買い取りを行っていません。これらのものは自治体に家庭用のゴミとして出すのがいいでしょう。
身分証が必要
運転免許証や保険証、マイナンバーカード、住民票などの本人確認ができるような身分証の提示が求められます。
宅配便で回収・買い取りは時間がかかる
持ち込みの買い取りは当日にすべて終わりますが、宅配便での回収・査定は代金が振り込まれるまで2週間ほどかかります。お店に出向かなくても、買い取りしてもらえるので、便利ですが、急いでいる時には不向きです。
1.4廃棄物処理などの専門の回収業者に依頼
パソコンを回収している廃棄物処理の業者にパソコンパーツを回収してもらうこともできます。ただ、パソコンは家庭用のゴミとして捨てられないから、廃棄物処理業者に依頼するしかないですが、パーツは家庭用のゴミとして出せるのでよほどのことがなければ、自治体のゴミとして出す方がいいと思います。大量に廃棄したい場合や、もしくは業者の中には無料でパーツを引き取ってくれるところもあるので、家庭用のゴミで出すとお金がかかるものを無料のところに引き取ってもらうというように、上手く利用するなら、業者を利用しても良さそうです。それ以外は普通にゴミとして出しましょう。
廃棄物処理業者にお願いするときもデータの消去は行っていないので、利用するときは気をつけなければなりません。データの消去が必要な場合は廃棄物業者に依頼するのは避けた方が良さそうです。
2パソコンパーツを廃棄するときの注意点とは?
パソコンパーツを捨てるときの注意点は4つあります。
2.1自治体のゴミのルールを確認・把握
自治体に家庭用のゴミとして出すときは、必ずゴミのルールを前もって確認しておきましょう!自治体のルールはほとんど同じで、違いはありませんが、まれに特殊なルールがある自治体もあります。大きさなどの細かい規定にも若干の違いがありますから、事前に確認しないと、ゴミを出したとしても、回収してもらえないこともあります。
2.2パーツがないパソコンは粗大ゴミ
パソコンパーツはほとんどのものが燃えないゴミとして捨てられますが、パーツが入っていたパソコン・ケースは大きいので粗大ゴミになります。だいたいの場合が粗大ゴミになるので、有料になりますが、自治体なので、値段はそこまで高くありません。こちらもパソコンパーツと一緒に燃えるゴミに出してしまうと、燃えるゴミに出すのに正しいパーツたちも回収してもらえないかもしれないので、気をつける必要があります。
2.3ハードディスクはそのまま捨てない!
ハードディスクの中には個人情報などの様々な情報が入っています。ハードディスクもそこまで大きなパーツではないので、家庭用のゴミとして捨てることができますが、そのまま捨てるのは大変、危険です。データを消してから捨てる必要があります。この時、「初期化」だけ行うのはダメです。「初期化」はデータを完全に消すものではないから、注意が必要です。個人情報を悪用される可能性もあるので、ハードディスクは物理的に壊して捨てるか、専門の業者に依頼して、安全に処分してもらうのがおすすめです。SSDはとくにHDD同じ処理をするだけではデータ消去ができないで、注意が必要です。
2.4パーツを分解してないパソコンは家庭用ゴミで捨てたらダメ!
パーツを分解しないでパソコンを家庭用ゴミに捨てるのはダメです。パソコンは資源有効利用促進法により、メーカーの自主回収もしくはリサイクルが義務づけられています。法で定められているので、分解していないパソコンを家庭用ゴミに捨てると、法令違反となります。知らずに捨てていても違反は違反。きちんと調べてゴミは捨てなければなりませんね。ただ、パーツだけ、本体のケースだけなら家庭用ゴミとして捨てられます。「パーツを分解していたら、捨てられる。してなければ捨てられない」と覚えておくといいでしょう!
知識がある方は自分で分解して捨てるのも良さそうです。パソコンは家庭用ゴミとして捨てられないので、少し面倒です。しかし、分解さえ自分でできれば、手軽に近くのゴミ捨て場に捨てることもできるので、おすすめです。ただ、あまりパソコンに詳しくない方はメーカーに回収してもらうなど別の方法を選んだ方がよさそうです。
分解できるのはデスクトップ型のパソコンです。ノートパソコンは部品が細かいので、難しいと言われています。ノートパソコンの方もめーかーなどに回収してもらってください。
3まとめ
パーツだけであれば、自治体で家庭用のゴミとして捨てるのをおすすめします。どんなパーツでも捨てられますし、近所に捨てに行くだけなので、手間がそこまでかかりません。ほかのものは連絡したり、発送したり、配送したりなどの手間がとうしてもかかります。また、パーツを売るといっても新しいものしか売れないからです。パーツの廃棄をどうしようか悩んでいた方は自治体にゴミ捨てのルールを確認し、パソコンパーツを捨ててみてください。