パソコンを処分する前にみなさんはいつもなにをしていますか。パソコンを処分するときに何もしないで処分してしまうと、様々な問題が起きるので良くないと言われています。今回はパソコンを処分する前にするべきことと、もしそれらをしなければどうなるのかをお話したいと思います。
1パソコンを処分する前に行わなければならないこと
パソコンを処分する前に行わなければならないことは2つあります。特に大事なのは2つめのデータの消去です。
1.1データの移行とバックアップ
新しいパソコンを使うのであればそこにデータを移行すると思います。データの移行をしておけば、新しいパソコンをスムーズに使うことができます。データの移行はデータ移行専用のソフトを使ったり、USBメモリや外付けハードディスクを使ったりして行うことができます。念のためデータを移行するときデータのバックアップを取っておきましょう。もしかしたらデータ移行時にデータが消えるなどの問題が起こるかもしれません。バックアップを取っていけば、移行時に問題があって、データが消えたとしても、困ることはありません。古いパソコンはデータを消すので、大事なデータや使うものはバックアップを取り、移行させてください。
1.2データを復元できないように消去
パソコンを処分する上で必ずしなければならないのが、データの消去です。必ずデータを消去し、復元できない状態にしてから処分する必要があります。データ消去はごみばこにファイルを入れるだけ・初期化するだけではダメです。簡単にデータの復元ができてしまいます。確実にデータを消し、復元できない状態にしなければなりません。
2 データ消去をしなければどうなる?
バックアップや移行をしなければ自分があとあと困るだけですが、データの消去はどうでしょうか。データ消去しなければ以下の3つのことが起こりうると考えられています。
2.1個人情報が流出する
パソコンの中には情報がたくさん入っています。名前や住所の他に、インターネットでお買い物する人は口座番号・カード情報まで入っています。何もせずにパソコンを捨てると、他の人の手に渡り、パソコンの中のデータを抜き取られて、情報が流出する可能性が高いです。写真・動画・ファイル・メール・メールアドレス・クレジットカード情報・アカウント情報・口座情報・住所録などの情報が流出します。
2.2データが悪用される
データが流出するだけでなく、悪用されてしまう可能性もあります。金融機関やカードの情報が流出してしまうと、不正利用など、他の人に悪用されてしまい、場合によっては被害を受けるかもしれません。
2.3他人の情報が流出・悪用されることも
パソコンに入っているのは、自分の情報だけではありません。メールをしていたら、そこから友達のメールアドレスが流出したり、パソコンで年賀状を作成しているなら、住所録などから、他人の情報が流出したりして、それによって他人に迷惑をかけることもあるかもしれません。自分だけ情報が流出するのではないことを頭に置いておいた方がいいです。
3データの消去方法
パソコンはそのまま捨ててはいけないので、データを消してから処分します。どうやってデータを消すのでしょうか。データの消去方法は3つあります。
3.1データ消去ソフトの利用
データを確実に復元できない様にするためにはデータ消去ソフトを使う方法があります、データ消去ソフトは無料と有料のものとどちらもあります。お好きなもの・使いやすいものを選んでみてください!
専用のソフトを使うと無意味なデータを大量に上書きして、元のデータを読み込めなくします。データ消去後もハードディスクを使い続けることができるので、だれかに譲ったり、売ったりするときはこの方法がおすすめです。消去ソフトはパソコンメーカーや販売店のサイトなどで販売されています。
3.2物理的にハードディスクを壊す
パソコン内部のハードディスクを物理的に破壊します。壊すので、データが確実に読み取れなくなるので安全性は最も高い方法です。しかし、壊すので、ハードディスクは2度と使うことができません。だれかに譲ったり、売ったりするときにはこの方法はあまり向いていません。
ハンマーなどで自分でも壊すことができますが、壊すのが大変で、怪我をする可能性もあります。お店で依頼して、壊してもらう方がいいと思います。ハードディスクを壊す機械などもありますので、そちらも利用してみてください。
3.3業者に依頼する(磁気による破壊)
物理的に壊す方法は自分ででも、お店でもできますが、磁気によるデータの消去は自分ではできません。よくデータ消去業者が行っている方法です。特殊な機械を使い、強い磁気をあててデータを破壊し、読み込めないようにします。お店によっては、磁気で壊すのと物理的に壊すのを併せて行っているところもあります、
4パソコンの適切な処分方法
データを消すことができて、やっと処分することができます。ただ、データを消しても適切な処分方法でパソコンを処分しなければ、法令違反となります。きちんとした方法でパソコンを捨てるようにしてください。パソコンの適切な処分方法は大きく分けて、メーカーに回収してもらう・自治体の回収ボックスに出す・家電量販店に持って行く・不用品回収業者や無料回収業者を利用する・買い取り・下取りに出す・フリマやオークションで売るの、6つです。
4.1メーカーに回収してもらう
PCリサイクル法ができて、不要になったパソコンはメーカーの回収が義務づけられています。メーカーに回収してもらいましょう。PCリサイクルマークがついているものは無償で回収してくれます。マークがないものでも、有料ですが、3000円ほどで、回収してくれます。回収方法はメーカーによって違うので、ご自身のメーカーを確認してみてください。PCリサイクルマークがついているメーカーのパソコンは無料で回収してもらえますから、メーカーで回収してもらうのが一番です。
4.2自治体の回収ボックスに出す
お住まいのお近くの自治体でも処分できます。小型家電リサイクルのための回収ボックスが設置されていりのであれば、ノートパソコンやプリンターを無料で回収してくれます。デスクトップのパソコンは自治体によっては有料で回収しているところもあるので、お近くの自治体で回収しているかどうか確認してみてください。手軽に安心して捨てたい方は自治体で捨てるのがおすすめです。
4.3家電量販店に持って行く
新しいパソコンを家電量販店で買うのであれば、家電量販店に持って行くのもおすすめです。家電店によっては、下取りを行っていて、値引きなどもあります。安くパソコンが買えるチャンスです。店舗に足を運ばなくても宅配便で下取りも行っているようです。近年は力説店舗へ行かず、インターネットで購入される方も多いですから、下取りもお店に直接、行かなくてもできるシステムになっています。
また、買い換えをしない場合でも有名な家電量販店であれば回収を行っているところがほとんどです。お近くの家電量販店で回収しているのかどうかをチェックしてみてください。
4.4不用品回収業者や無料回収業者を利用する
手間をかけずに回収してもらいたいのであれば、不用品回収業者がおすすめです。不用品回収だと家まで来てくれて、回収ができるので、手間がかかりません。希望の日時に回収してもらえて便利ですが、多くの業者が存在し、悪徳業者も存在します。チラシに無料と書いていたから、依頼したのに実際は3万円かかったなどのトラブルもあります。不用品回収にパソコンを出すときは普通の粗大ごみを出すときと違って、個人情報が流出される可能性もありますから、業者選びは慎重に・注意して行ってください。
無料回収業者は複数メーカーのパソコンを1回で処分したい方や自作したパソコンを処分したい方におすすめです。メーカーのパソコン回収はもちろんメーカーごとに申し込みをしなければなりませんし、同じメーカーでも1台1台手続きをしなければなりません。そんなときには無料回収業者がおすすめです、パソコンリユース企業を利用すれば、データ消去も有料で対応してくれます。
4.5買い取り・下取りに出す
お金をかけずに処分したい方はパソコンを買い取りや下取りに出してください、近隣のリサイクルショップやパソコン専門買い取り業者などで買い取りにだすことができます。リサイクルショップでは生活用品を中心に販売しているので、パソコンの買い取り価格は相場より低くなる場合の方が多いです。パソコン買い取り専門業者はパソコンの知識が豊富なので、適正価格で買い取りしてもらえると思います。
新しいパソコンを買うのであれば下取りで出してみてください。家電量販店でなくても、パソコン専門店など、店舗・ネット販売問わず、たくさんのお店で下取りを行っていると思います。ご自身が購入したいお店で下取りを行っているか、確認してみてください。
4.6フリマ・オークションで売る
買って2,3年のパソコンやスペックが高いパソコンであればフリマやオークションの方が高く販売できると思います。最近ではアプリで簡単に販売できるので、便利です。また自身のパソコンと同じ機種が売れているか、確認してから販売することも可能ですから、売れるかどうかをチェックしてから販売してみてください。
5まとめ
パソコンを処分する前に何をしなければならないか、それらをしなければどうなるのかをお伝えしました。データを復元できないように消去し、適切に捨てれば、法令を犯すこともありません。ご自身のパソコンを処分するときは、データを消去し、適切にパソコンを処分してください。