パソコンに必要なストレージについて知る!HDDの基礎知識!

パソコンの構成部品の1つであるストレージは、データを保存するために必要です。パソコン内部のストレージには、HDD(ハードディスクドライブ)、SDD(ソリッドステートドライブ)、この2種類があります。ここでは、SDDの補足も加えながら、HDDについて色々お伝えしていきます。

HDD(ハードディスクドライブ)の基礎知識

HDDとは

ハードドライブで歴史が古いのは HDD になります。 パソコンのデータを保存するために使われるストレージ(記憶媒体)といえば、長年ハードディスクドライブ(HDD)が主流でした。HDDというの は、プラッターといって磁気ディスクで構成されており、通常、約5,40015,000 RPMのスピードで高速回転しています。回転速度が速くなる程、HDD 内の情報へ高速アクセスができます。デジタル データは、バイナリコードで表されており、その組み合わせで色々な情報を表現します。HDD は、読み取り/書き込みヘッドを使用し、プラッターの各ブロックを磁化させ、記録していきます。プラッターのブロックは、各1つのビットを格納し、それは1か0のいずれかになります。ヘッドには、各ブロックを磁性検出し、その情報を読み取ります。書き込みを行う際は、読み取りと同じヘッドでビット磁性を変更します。

HDDのメリット

HDDのメリットには、テラバイト単位の大容量製品があることでしょう。パソコンを使用していると、画像、音楽、動画などのデータが増えますよね。なので、大量データ保存するには、大容量ディスクが必要です。最近は、SSDでもテラバイト単位の商品はあります。しかし、ハードディスク程大容量は出ていません。また、HDDSSDより容量あたりの単価が安いメリットもあって、テラバイト単位のハードディスクでも、リーズナブルに購入できる点も魅力です。そのため、複数ハードドライブを台購入して、ミラーリング利用しても、金銭的負担も少ないです。

HDDのデメリット

HDDのデメリットには、データ破損や消失などのリスクがあることです。例えば、ハードディスクがデータ読み書きする際、強い衝撃を受けてプラッターが磁気ヘッドと接触してしまう恐れがあります。また、物理的にデータ読み書きするので、使用中でなくても衝撃に弱いことが挙げられます。なので、持ち歩きはおすすめしません。読み書きスピードは、SSDより遅いのですが、これは、磁気ヘッドが物理的に移動して保存データを探すからです。他にも、消費電力が高いことが挙げられます。そのため、ノートパソコンに内蔵する場合、バッテリー消耗が少し早くなります。

SSD(ソリッド ステート ドライブ)の基礎知識

SSDとは

SSDというのは、新タイプのハードドライブになります。最近は、ハイエンドノートパソコンの内蔵ドライブにも採用されることが増えており、スマホやタブレットはSSD 搭載です。SSD は、USB フラッシュドライブ、デジカメ用メモリカードでも使用される、フラッシュメモリが採用されています。磁気の代わりに半導体が使用され、SSD 内の回路電気状態を変えてデータ保存します。データアクセスが速く、HDD より寿命が長いといわれています。しかし、SSD HDD よりも遥かに製造コストが高く、急速に普及する一方で、外付け用には今もHDD が主流となっています。

SSDのメリット

SSD最大のメリットは、データ読み込みや書き込み時間が短いことです。HDDのように、物理的にデータ保管場所を探さないので、早くデータを読み込むことができます。なので、SSDを使うとパソコンの起動時間が短くなります。また、衝撃に強いので、持ち運びをする外部記憶装置にも最適なストレージです。他にも、動作音がないので静音性にも優れています。

SSDのデメリット

SSDのデメリットには、HDDに比べて価格が高いことがまず挙げられます。SSDが市場に登場した当初に比べると価格は下がっていますが、HDD程リーズナブルではありません。また、フラッシュメモリを使用しているので、大容量SSDが少ないこともデメリットです。現在は、テラバイト単位のSSDの登場や、1TB前後のSSDもリーズナブルになりましたが、4TBなど新製品に関しては入手しやすい価格にはないっていません。また、SSDには寿命があるので、データはセル保存されていますが、セル書き込み動作がフラッシュメモリ内の絶縁体を劣化させます。寿命は、製品スペックで変わりますが、必ずしも早く壊れるという訳ではありません。

HDDの役割

HDDの役割というのは、データを格納することです。パソコン上のデータには、写真、動画、音楽、ドキュメント、アプリケーションなどがありますよね。他にも OS、フレームワーク、ドライバーコードなどもHDD保存されます。HDDの容量単位は、MBGBTBが多く使われています。HDDの役割は、 RAM とは違います。一時記憶装置のRAM では、データ格納の際に電気が必要です。これは、揮発性メモリであり、パソコン電源が入っている時しかデータ保持できません。パソコンデータ保存の際しか使用されないので、ユーザーデータは保存しません。メモリは、パソコンのスムーズな動作に必要で、タスクやアプリケーションを切り替えながら作業できるのはメモリのお陰です。RAM は、主記憶装置といわれており、HDD SSD は補助記憶装置といいます。HDDは、ファイルやデータを長期保存する際に必要な記憶装置です。パソコン上でファイル保存すると、ファイルは必ずHDDに保存されます。いわゆる、デジタルファイル用の書庫の存在がHDDといえます。

外付けHDD

外付けHDDというのは、パソコンに内蔵されていないHDDのことです。持ち運び可能で、中のデータにアクセスする際に都度パソコン接続をします。内蔵HDDは、パソコンのマザーボードに直接接続されて、OS データ、フレームワーク、ドライバー、ソフトウェア、ユーザーファイルを保存しますが、外付けHDD]は、主に、ユーザーファイル保存に使用されています。多くのパソコン内蔵HDDは、取り外して交換可能ですが、面倒な作業でもあるので、HDD容量が少なくなると外付けHDDを使用することが多いです。最新の外付けHDDは、最大20 TB もの容量が備わっています。初期に誕生した昔と比べると、100 万倍以上もの容量に進化しています。このように、大容量であり持ち運びができ、しかも、低価格な外付けHDDは、パソコン容量を増やす最適な手段になっています。

ストレージ容量のおすすめ

128GB

現在、発売されているストレージの中でも、128GBのストレージは比較的小さい部類に入ります。主に、ExcelWordなどを使用する文書作成、ネット検索、動画視聴など用途として一般的です。ExcelWordの文書作成では、1つのファイルで数MB程度です。なので、大きなストレージ容量を確保することはないでしょう。ただし、作成文書の中で画像使用している場合、話は変わります。この場合、ストレージは倍の256GBの購入がおすすめです。

256GB

一般的な用途は、128GBと変わりません。しかし、画像データを多く扱う場合には、256GBを購入した方が容量を気にすることなく利用できるでしょう。他にも、パソコンでゲームをする場合も、256GBを購入した方が良いです。容量不足になると、ゲームを一旦アンインストールして、新たなゲームをインストールする面倒な作業をせずに済みます。

512GB

512GBは、128GB256GBより、さらに多くのデータ保存を要する際におすすめです。たとえば、写真や音楽を大量保存したいとはおすすめです。デザインやプログラミングなどの作業を行う場合、専用ソフトウェアのインストールが必要です。こうした場合も、512GBなら十分な容量確保ができます。また、最近は、Hyper-VVMWareに代表する仮想化技術も普及しており、マシン1台の保有資源を効率利用できます。しかし、大容量を使用するので、仮想化を適用するマシンであれば、最低512GBは確保しておきましょう。

1TB

1TBのストレージもあります。128GBの約8倍の容量で、非常に多くのデータ保存が可能です。動画ファイルの大量保存では、1TBあると安心です。また、動画はもちろん、画像や音声を高画質・高音質で保存したい時も、1TBストレージが最適です。高画質・高音質を求めると、ファイルサイズが大きくなるからです。他にも、仮想化技術導入、パソコンのファイルサーバー利用などにおいても、1TBのストレージはおすすめです。

HDD の選び方

パソコンのデータを保存するために使われるストレージ(記憶媒体)といえば、長年ハードディスクドライブ(HDD)が主流でした。HDD というのは、大容量であることをはじめ、容量あたりの価格が安いことが大きな魅力となっています。HDD 価格は、容量と回転数で決まっているので、価格と速度どちらを重視するかがポイントです。回転数が高くても、アクセス速度が SSD の上をいくことはありませんが、大きなファイルを出し入れする機械が多い方は、回転数を考慮するのがおすすめです。また、著しい大容量化HDD ですが、あまりの大容量になると Windows などの OS がサポートしていない可能性があります。3 TB 以上の超大容量を検討している場合、OS がサポートしているかの確認して下さい。HDD を選ぶポイントですが、価格が安いので容量に余裕を持つ、回転数の高いものを選ぶ、超大容量モデルがOS がサポートしているか確認することを念頭に選択しましょう。

HDDを廃棄する際の注意点

HDDを廃棄する際の注意点は、きちんとデータ除去しておくことです。HDDには、大量データが保存されており、個人情報が入っていることも多いです。こうしたデータが消去されないまま他機器に搭載されると、保存データが簡単に第三者に閲覧されます。

消去方法には、ソフトウェア消去と物理破壊があります。ソフトウェア消去は、消去ソフトをドライブにセットして、画面表示通りに進めていけば完了です。また、物理破壊は、ノートパソコンの場合は、本体裏のHDDマークが付いているパネルを外し、HDDを取り出します。一方、デスクトップパソコンの場合は、サイドパネルを外し、マウンターに付いているHDDを外します。HDD裏にあるシールをはがして、穴にドライバーなどを差して記録面を傷付けます。このように、しっかり消去作業を行うことで、HDD内のデータは読み込みできなくなるので、処分前には必ず実施して下さい。

まとめ

ここでは、SDDの補足も加えながら、HDDについてお届けしてきましたが、いかがでしたか?パソコンやサーバーの分野で、代表的なストレージはHDDSSDです。また、性能を大きく左右する重要な機器であり、パソコン、ゲーム機、TV、レコーダーなど、データ保存で欠かせないツールです。それぞれ特性やコストが違うので、利用場所に応じて選ぶのが良いでしょう。

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