データ保存に欠かせないSSD!SSDの状態を知り寿命のサインを把握する!

SSDは、メモリーチップ媒体の記憶装置で、以前より価格も安くなってきたことから、HDD同様に保存ツールのとして広く活用されています。SSDにも寿命がありますが、SSDの延命方法や寿命を迎えるサインを把握しておくことは大事です。

ここでは、SSDの寿命や延命方法についてご紹介したいと思います。

 

 

SSDの状態を確認する方法

ここでは、SSDの状態を確認する方法をご紹介します。

 

修理業者に相談する

SSDの寿命を確認する最もよい方法は、修理業者へ相談することです。修理業者は、無料でパソコン診断を行っている所が多いので、パソコンに異常があれば一度見てもらうのがよいでしょう。問題箇所が見つかった場合、すぐ修理対応も行っています。修理が必要な場合、見積もりも出してくれるので、事前に修理価を把握できる安心感もあります。

 

また、SSDの修理には専門知識が必要なので、素人が修理を行うことはパソコン機器に精髄していない限り難しいです。専門知識を持ったプロに依頼して、修理してもらうことをおすすします。

 

SSDをインストールする

メーカー公式サイトには、基本ソフトの標準機能には無い機能があります。なので、インストールしてSSDの寿命を確認することが可能です。機能を活用することで、SSDの問題部分を細かく知ることができます。また、フォームウェア更新も可能です。

 

しかし、SSDメーカーにより機能性はそれぞれ違うため、メーカーとの機能性が異なっている場合にはSSDの寿命を確認することはできません。また、パソコン初心者では、インストールが複雑で活用の難易度が高いでしょう。

 

フリーソフトを活用する

インターネットで検索すると、SSDの状態を把握できるフリーソフトがあります。そのソフトをダウンロードすることで、今使用中のSSDの状態を知ることができます。無料で操作も簡単なので、パソコン初心者でも使いやすいソフトになっています。

 

おすすめは、「CrystalDiskInfo(クリスタルディスクインフォ)」「SSDLife FreeSSDライフフリー)」です。パソコンにフリーソフトをダウンロードする必要があるので、パソコンの扱いに慣れていない方には難しさがあるかも知れません。

 

SSDに不具合や故障が生じると、データ読み込みが完全にできない状態になる可能性もあります。自分でヘタにいろいろ操作をして、状態悪化に繫がる可能性もあります。そのため、SSDが故障したなと感じたら、専門業者へ早めに依頼して適切に対処してもらいましょう。

 

 

SSDの寿命目安

ここでは、SSDの寿命目安について解説します。

 

SSDはおおむね 5 年が目安

SSD の寿命は、おおむね5年が目安です。この5年という目安は、合計 36.5TBの読み書きで寿命を迎えることであり、これを一つの基準として捉えておきましょう。大体、120 GBのデータ利用で、5年の36.5TBになります。

 

あくまでも目安になるので、それぞれSSDの使い方により差は生じます。基本的にSSD は、読み書き回数で機器が劣化するため、使用頻度が多ければ寿命は短く、少なければ長くなります。

 

主要メーカーの保証期間を寿命目安にする

SSD の主要メーカーは、それぞれメーカー保証期間を設けています。主なメーカーを見てみると、東芝は1年間、サムスンは3年間、Plextor とインテルは5年間になっており、この保証期間を目安として捉えるのも一つです。

 

HDDより寿命が長い

SSDは、基本的にHDDより寿命が長いといわれています。HDDはモーター稼働で磁気ディスクにデータを読み書きされますが、SSDは電流信号でデータを読み書きします。そのため、物理的操作が無くHDDより消耗しません。

 

 

SSDの寿命のサイン

ここでは、SSDの寿命のサインについて解説します。

 

データ処理の速度低下

SSDに寿命がくると、データ処理の速度が低下します。ファイルを開いたり、ファイルを保存したりする作業で、普段に比べて時間がかかるようになった場合、SSDの問題が考えられます。データ処理の速度低下で、急にパソコンがフリーズする場合もあり、頻繁にフリーズする場合には故障の恐れがあるので注意しましょう。

 

急にパソコン電源が切れる

SSDに寿命が来ると、急にパソコンの電源が切れてシャットダウンするケースがあります。パソコン使用中に何度もシャットダウンする場合、SSDが故障している可能性は高いです。また、パソコン電源が付かない状態も一つの寿命の症状なので、この場合もSSDの寿命が考えられます。

 

エラーが表示で「Boot Device Not Found」と出る

パソコン画面が真っ暗な状態で、青か白の文字で「Boot Device Not Found」の表示がある場合、SSDの寿命を疑いましょう。これは「ブートデバイスが見つからない」というエラーメッセージで、SSD認識が無く、パソコン起動できない時に表示されます。

 

 

SSDの寿命が早まる要因

ここでは、SSDの寿命が早まる要因について解説します。

 

データ書き込み回数

SSDの劣化は、データ書き込み回数が増えていくと、その分消耗して寿命になります。SSDの書き込みデータ容量の表記は、「TBW」「Tera Byte Written」と記され、TBの書き込みができるという意味です。SSDの耐久性を表す指標でもあり、数値が大きければ書き込みできる回数は多く寿命も長いです。

 

データの空き容量

SSDは、データ容量が大きくなれば、その分、程耐久性も上がります。しかし、空き容量が小なければ、前データを削除してデータ整理を行うので、SSDの寿命は縮まります。空き容量が少なくなってくると、SSDには負担となり消耗が大きくなることを覚えておきましょう。

 

SSDの使用時間

SSDは、使用している時間が長いほど早く寿命がきます。SSDの内部構造というのは、トンネル酸化膜という通常電子を通さない絶縁体が存在しています。データを開いたり保存したりする際、電圧がトンネル酸化膜にかかって電子の通り道ができます。

しかし、この作業を繰り返し行っていると、道が劣化してきて電子が通らなくなります。その結果、SSDの寿命へと繋がるのです。

 

 

SSDの種類によっても寿命は変わる

SSDには、「SLC(シングルレベルセル)」、「MLC(マルチプルレベルセル)」、「TLC(トリプルレベルセル)」、「QLC(クアッドレベルセル)」の4種類の記録素子レベルセルがあります。

SSDの寿命は、種類によっても変わります。ここでは、種類別のSSDの特徴を解説します。

 

SLC(シングルレベルセル)

SLCは、SSDの中で一番耐久性があり価格が高いです。1つのセルに1bit記録でき、書き込み上限は約10万回なので、業務用で使用されていることが多いです。

 

MLC(マルチプルレベルセル)

MLC は、1つのセルに2bit記録できます。書き込み上限は約1万回です。

 

TLC(トリプルレベルセル)

TLC は、1つのセルに3bit記録できます。大容量化しやすく、書き込み上限は約1000回です。

 

QLC(クアッドレベルセル)

QLC は、1つのセルに4bit記録ができ、耐久性は北緯ですが大容量です。SSDには、それぞれに特徴や性能が異なります。容量が小さく価格が高いものは、耐久性は高いです。最もポピュラーに使用されているのは、「MLC」「TLC」です。基本的にSSDの寿命はTBWを使い切った時になります。

 

 

SSDの寿命を延ばす方法

ここでは、SSDの寿命を延ばす方法をご紹介します。

 

データ読み書きの軽減

SSDの寿命は、読み書きデータ量が増えて多くなれば寿命は近づきます。メーカー記載のTBWがあり、その到達を遅らせることでSSDの延命に繫がります。たとえば、延命するために不要ファイルはコピーしないなど、意識することで寿命を延ばす工夫は可能です。

 

メモリ容量に余裕がある

SSDがセルにデータ保存する際には、空スペースに新たなデータを読み込んで、セルに負担をかけないように古いデータを削除してからデータを移動させています。しかし、SSDの空き容量が少ない場合は、何度も同じセルで記録するデータ読み書き作業を行います。

 

すると、SSDの一つのスペースだけ劣化が進み、それが原因となって寿命を縮めることに繋がります。負担にならないよう、メモリ容量には余裕があることが大切です。

 

使用環境に注意する

SSDは精密機器で繊細なので、環境の影響を受けやくもあります。たとえば、電気的要因、高温多湿、不衛生な環境などで、パソコンを使用したり管理したりしていると、機器に悪影響を与えます。特にSSDは、通電する際の低温環境や、通電していない時の高温環境に弱いです。なので、パソコンを使用や管理する場所などには注意しましょう。

 

使用時以外は通電を避ける

SSDを使用していなくとも、パソコンの電源が入っているだけでSSDが通電状態になり、内部で稼働し続けてしまうことがあります。稼働の頻度が多くなればSSDの寿命を縮めることになるので、パソコンを使用しない時はシャットダウンして通電したままの状態を避けましょう。

 

SSDHDDの使い分け

SSDとHDDなどの記憶媒体には、向いているデータ保存があります。それぞれのツールに適したデータ保存を行うことで、SSDを長持ちさせることがでます。

 

HDDは、大量のデータ保管に最適です。なので、比較的大きなデータ保存や書き換えにおすすめです。一方SSDは、頻繁にデータ保存する作業に最適です。業務のデータベース、データ読み込み中心のシステムなど、頻繁に小さなデータ保存を行う際にはおすすめです。

 

 

SSDの寿命で故障したら専門業者へ相談するのが一番!
SSDのデータ復旧では、自分で復旧作業が確実にできないこともあります。専門知識も必要なので、SSDのデータ復旧のプロに修復を依頼するのが復旧の近道です。データ復旧の専門業者というのは、SSDの修理設備や技術力も整っており、復旧実績のある業者なら安心して復旧依頼できます。下手にいろいろ操作してSSDの故障や状態悪化に繋げないためにも、プロに任せるのが一番です。

 

 

まとめ

ここでは、SSDの寿命や延命方法についてご紹介してきました。万が一、SSDに寿命がきて異常が見られたり、不具合が生じたりしている場合には、専門業者を頼りましょう。SSDのデータ復旧は難易度が高い作業なので、自力での復旧は難しいです。無料相談もできるので、SSDの相談をしてみることから始めましょう。

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