特に起業が保有するパソコンには重要な情報が保存されており、処分の際にはデータの完全な消去が必要です。
そのためには、データが蓄積されてあるHDD(ハードディスク)の破壊が効果的。
しかし、自分で行う場合には、怪我のリスクなどのデメリットも伴います。
そこで本記事では、HDDを自分で破壊する際のデメリットについてご紹介します。
社内のパソコンに残っているデータを消去したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
怪我のリスク
HDDを物理的に破壊するには、パソコン内部から取り出して分解し、プラッタというデータが蓄積されている円形状の部品にダメージを与える必要があります。
しかし、このプラッタは非常に強固なため、壊すのがは容易ではなく、無理に壊そうとすると手などに怪我を負う危険を伴います。
また、上手く破壊できたとしても、飛び散った破片により怪我をするという二次的な危険があるのもデメリットといえるでしょう。
後片付けが大変
パソコンからHDDを取り出して分解し、破壊する過程では多くのゴミが出ます。
また、破壊したときに、破片が周囲に飛び散っていることも考えられるため、掃除や後片付けが大変なのもデメリットのひとつです。
道具が必要
HDDの分解や破壊には、ドライバー・ハンマー・ドリルといった道具が必要となります。
また、HDDを固定している部品には、星形の穴を備えた専用のネジを使用している場合が多く、対応するためにはトルクドライバーも必要です。
さらに、DIYなどに用いる家庭用のドリルでは強度やパワーが足りず、プラッタに穴があけられない場合もあります。
そのため、これらの道具を持っていない方にとっては、HDDの破壊のために必要な道具を自分で揃えなくてはいけません。
専用の機械もあるが高額
専用の、HDD破壊機もラインナップされています。
しかし、数十万円もの価格で高額なため、専門業者のように頻繁に使用しない場合には、むしろコストの面でデメリットとなります。
リサイクルできない
パソコンやHDDは、分解して破壊してしまうとリサイクルショップなどの買取業者ではリユースできないため、買い取ってもらえません。
そのため、分解したHDDは各自治体で燃えないゴミとして、自分で処分する必要があります。
HDDの破壊の必要性について
本記事では自身でHDDを破壊する場合について解説してまいりました。
ではなぜ、HDDを破壊することが重要なのか。
HDDを破壊する必要性とは?データ消去だけでは不十分な理由
こちらの記事にて詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。
HDDの破壊を自分で行うデメリットを把握してリスクを回避
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、HDDの破壊を自分で行ううえでのデメリットがご理解いただけたと思います。
社内で使用しているパソコンのデータを消去したいと考えている方は、HDDを自分で破壊する場合のデメリットを把握し、安全な処分でリスクを回避しましょう。